2008年5月22日木曜日

モンベル U.L.ドームシェルター

このプロダクトにフォーカスした内容で、もうすこしレポートしてみようと思います。
といってもシロウト視点ですので少しでもお役に立てれば嬉しいです。
山でも『使い心地どう?』とよく訊かれます。
気になりますよね、この思い切った仕様は。

2007-10月アタマ、涸沢での使用です。


ごらんのとおりシングルウォールで、ぎりぎりスケない程度の極薄素材。通気性はありません。しかしこれがこのコンパクトさと合計780gという軽さを実現しています。定員はカタログ上1~2名と表示されていますが、前室ナシ、結露アリという前提での2名使用はほぼムリ。身長167cmの私サイズの1名使いであるなら十分な広さだと思います(ごろんと横になるとシュラフカバーのつま先が壁に少し当たりますけど)。

通気性のない素材、と書きましたが入り口を完全に閉じてもベンチレーターまで完全に閉じることはできません。これは結露対策もあるでしょうがむしろ優先すべきは安全上のこと(酸欠)ですね、きっと。入り口の庇下部周辺と頭頂部にバグネットがあり風が通るようになっています。この涸沢で使ったときは朝方は3℃程度まで冷え込んだのですが風の通りがよかったのか結露はあまり気になりませんでした。(写真を見るとポールと接している部分が結露の水滴ために少々スケて見えていますが、こんな感じの結露はしますね。)じつは先日五月の連休にも徳沢で幕営したときにも使ったのですがこのときも同じ位まで冷えましてこのときの結露は少々気になり給水タオルで拭き拭きしました。ということはベンチレーターの通風性は良好なので上手く使えば(幕体そのものの設置する向きを考える)OKということだと解釈しました。また出入り口の上半分のみ全開にできるバグネットはもちろんできるだけ開けておいたほうが有効です。なお、この翌日は運悪く(良く?)強風&雨も経験できました。ベンチレーターは構造上雨が入ってこないように設計されているようですがこの日の強い横なぐりの雨はそう甘くありませんでした。風通しを優先にした設置方向が反対に作用してしまったのですね。ベンチレーターのメッシュ部とあとポール受け部からでしょうか浸水が見られました。もちろんその後、ポール受け部をはじめとして細部のシーム処理を行いましたがベンチレータ部はどうしようもありません、これはしょうがないですね。

あと設営時の手間などインナーポールであることは慣れてしまえば問題なく、むしろ悪天時は被ったまま設置作業できてイイ。またそんな天気のときは前室がないということも気になりますので今、細引きと少々の布を用いたミニ庇でも自作して泥んこの靴とか湯沸し用のストーブくらい置けるスペースを確保しようと思っています。

撤収時は後ろからくるくる丸めれば通気性のない素材でも出入り口から最後に上手く空気が抜けてくれます。収納に関しては言うことなく、本体はコンパクトですし、ポール袋にはペグ8本、細引き4本x2mさらにグランドシートとして使っているタイベック紙までぴっちり入ってくれます。
さて、細かいことですが気になるのは緊急時。シェルターとして利用したいんだけど床が抜けないのでアイゼンつけたままとかでは使えない(トリセツによると冬季の使用は推奨していない)。まあコンパクト性を優先した結果でしょう。

そんな道具ですがわたしは結構気に入ってます。それもツェルトというよりメインのテントとして、です。反対に、かさばるし重いしペグダウンしないといけないけどとにかく楽しいというリトルヌーキーと用途に応じ使い分け、この二つはこれからもかなり出動することになると思います。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

はじめまして。
ブログにコメントをいただいたリンクからやってきました。
同じU.L.ドームシェルターユーザーとしてよろしくお願いします。

僕はまだ数回しか使っていませんが、軽さと居住性の高さに
大満足しています。

先日、厳冬期の大普賢岳で使ってみました。
寒さは覚悟の上でしたので、換気に気をつけると強風も雪も大丈夫でした。
粉雪がベンチからテント内に吹き込んでくるのを
がまんしなければいけませんが(笑)

冬季使用禁止を明記されているので、自己責任になりますけど
テントはみんな火気厳禁と書いてあるくらいですから(汗)
何に気をつけなければいけないかわかっていれば冬でも
使えるなあと思いました。

これからも参考にさせていただきます!